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人工関節センター ひざの病気の原因と人工膝関節置換術

はじめに

『歩き出す』ときや『階段の昇り降り』などの動作のとき、突然膝や股関節に痛みが走ったことはありませんか?これらの動作は、わたしたちが日常生活を送るうえで避けては通れません。しかし、年齢を重ねるにつれて大きくなる膝や股関節の痛み・・・その原因のひとつが「変形性関節症」といわれています。当科では、骨や筋肉、関節といった運動器の治療を行っています。ここでは膝関節の痛みの治療に有効な人工関節置換術についてご紹介します。

人工関節のコンセプト

人工関節は歯医者さんの治療で「歯を削って治すのは限界だからきちっと入れ歯を入れてしっかりものを噛んで食事をしましょう」というものに近いです。膝が痛くて買い物も行けない、子供世代と家族旅行に行くにも一緒のスピードで歩けないから私はいつもお留守番なの、といった方々に「人工関節を入れて痛みを取り、しっかり歩いてお買い物を楽しんだり若い世代と一緒に旅行に行ったり、どんどん外に出ましょう!」というコンセプトです。人工関節がきちんと設置されれば痛みは確実に軽くなるものです。

ひざ関節のしくみ

膝関節は大腿骨(腿の骨)、脛骨(すねの骨)、そして膝蓋骨/膝蓋腱(膝の皿)から構成されており、関節の回りにある靭帯や筋肉で安定性を保つことにより、自由に曲げ伸ばし運動ができるようになっています。また、それらの骨の表面は弾力性があって、滑らかな軟骨で覆われています。軟骨は関節を動かしたり、体重が掛かった時の衝撃を吸収するクッションの役目をもっていますが、年齢を重ねるにつれてクッションの役割を果たす軟骨がすり減り、体重がかかるたびに軟骨の下の骨同士がこすれ合って痛みを生じたり、こわばったりするようになります。

健康な膝関節関節炎

変形性膝関節症

膝関節に発症する慢性の関節炎です。多くが外傷などの明確な原因がなく、自然に発症してくるもの(一次性)で、レントゲンで関節のすき間(関節裂隙)が狭くなったり、骨棘が認められれば変形性膝関節症と診断されます。比較的女性に多く、年齢と肥満が関連するといわれています。

健康な膝関節変形性膝関節症

人工膝関節置換術について

現在、変形性膝関節症の手術で最も多く行われているのが、人工膝関節置換術です。関節全体を入れ換える手術ではなく、痛みの原因であるすり減った軟骨と傷んだ骨の表面部分を切除して、金属やプラスチックでできた人工の関節に置き換える手術です。痛みの大きな改善と、早期の回復が期待できる治療法です。

全置換型人工膝関節

人工膝関節置換術

TKAレントゲン

手術前手術後

西横浜国際総合病院 人工関節センターの特徴

  • 先進医療・個別仕様のカスタムメイドガイド
  • 術後に必要な運動機能をあらかじめ高めてから手術を行う、早期回復のためのトータルプログラム「ラピッドリカバリープログラム」の実践
  • 術前自己血貯血・non-tourniquet・術中回収血・class1000クリーンルーム
  • CR型表面置換型人工膝関節・セメントレス固定
  • メディカルコンシェルジュを含む専門的な知識を持った医療チーム
カスタムメイドガイド【先進医療】

これまでの技術では術前情報からある程度の幅をもって機種選択を行い、手術の当日、執刀中に設置位置やサイズを目視で決めるという作業を行っています。しかしながら骨の強度不足や思わぬ骨の欠損に対応するにはおのずと限界があり、人工関節と骨の間に過不足が生じれば生体側を削る事で対応し、その分の緩みはセメント樹脂で安定させます。当センターでは米国スタッフとの連携により人工関節24,000通り以上の組み合わせの中から最適なものを抽出、設置位置もすべてインターネット接続されたコンピューター上で米国のスタッフとともに決定、個別のカスタムメイドガイドを作成し、人工関節設置不良の回避に邁進しています。土台となる骨が硬ければ宮大工の如くミリ単位でガッチリはめ込みます。

ラピッドリカバリープログラム

術前の評価をもとに個々に最適な個別リハビリを組み、術後に必要な運動機能をあらかじめ高めてから手術を行う、人工関節置換術に特化した早期回復のためのトータルプログラムです。術後は術前の獲得機能をもとに個々にアレンジされたプログラムで早期回復を図ります。リハビリテーションの重要性が認知されてから約20年、術後はもとより手術前の運動機能獲得に鍵があり、当センターでは新しい取り組みとともにデータを蓄積、日々ブラッシュアップしています。

自己血貯血・non-tourniquet・術中回収血の意義

人工関節はコバルトクロムと高分子ポリエチレンによる複合構造で40年以上の歴史があります。いかに機種が優れていても、それを受け入れる人体が免疫システムとして拒絶しないよう細心の注意が必要です。本来人間が持っている免疫のポテンシャルを最大に発揮できるよう献血由来の輸血を回避するとともに、手術中は新鮮な血液が術野をカバーし続けることを重視しています。

CR・セメントレス

人工膝関節は構造上,表面置換型(CR型)とカムポスト型(PS型)に分かれ、国内では手技的な簡便さからPS型が選択されることが多い状況です。しかし、PS型は関節運動をカムポストで機械的に安定させるデザインのため、インプラント(人工関節)に負荷がかかります。そのためPS型は生体の骨との接着はセメントと呼ばれる樹脂で固定することが前提となります。

我々は高い技術力をもとに自己組織を温存できるCR型を優先、骨の条件が良ければセメント固定をせずに人工関節置換が可能です。セメント使用は欧米人の強く硬い骨とアジア人の弱く脆い骨ではその意味合いが異なり、トラブル時の対応が取りづらくなる危険をはらんでいます。

メディカルコンシェルジュ

介護保険や施設の紹介といった表面的な関わりだけでなく、より人工関節に特化したサポートを行います。退院後、患者様を支える周囲の方々への情報提供、トラブル時のサポートなどその役割は増え続けており、社会復帰後最も重要なアテンダントとなります。

人工膝関節コンポーネントの分類

CR型(Cruciate Retaining)
  • 後十字靭帯を温存、前十字靭帯を切除
  • 技術的に難易度は高いがセメントレス固定が可能

CR型(Cruciate Retaining)CR型(Cruciate Retaining)

PS型(Posterior Stabilized)
  • 前十字靭帯・後十字靭帯ともに切除しカム・ポストで機械的に安定
  • 簡単な手技だがセメント固定が条件

PS型(Posterior Stabilized)PS型(Posterior Stabilized)

CS型(Cruciate Sacrifice)
  • 前十字靭帯・後十字靭帯ともに切除するがカム・ポストは無く、深い曲率で安定
  • 骨質が良ければセメントレス固定が可能

CS型(Cruciate Sacrifice)

部分置換型(単顆型)人工膝関節

膝関節の損傷が比較的軽度の場合や大腿骨内顆骨壊死症の場合、膝の片側だけを置き換える部分置換型人工膝関節(単顆型人工膝関節)の手術を行います。膝全体を置換する全置換型と比べて小さな人工関節のため、骨を削る量や手術の傷も小さく、より早期の回復が望めます。

部分置換型人工膝関節変形性膝関節症術前


単顆型人工膝関節置換術後

人工関節センターお問合せ
連絡先 西横浜国際総合病院 地域医療連携室
045-871-5225
予約電話受付 月曜日~金曜日 13:00~17:00
※詳細は当院の担当医師におたずねください

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