高木啓吾理事長退任あいさつ

このたび本年3月末日で11年間務めました医療法人横浜博萌会理事長を退任しますので、ご支援いただいた皆様にご挨拶申し上げます。
  
本医療法人は1987年(37年前)瀬尾勲理事長により設立され、以降小松寿理事長、長谷川理理事長、そして2013年に私が引き継ぎました。この間2000年からはセコム医療システム株式会社の傘下となり、その支援のもとに正しさの追求と病院変革を意識しながら年々進化してきました。

 

2014年には神奈川県内のセコム提携病院である医療法人三喜会鶴巻温泉病院、同法人横浜新緑総合病院、当医療法人横浜博萌会西横浜国際総合病院が協力しあうブロック運営が、前常務理事、現常務理事によって進められ、互助の体制が確立してきています。

 

2021年新型コロナ感染症は世界規模のパンデミックとなり、当院でも発熱外来、発熱病床を新設し対応しましたが、病棟内クラスター発生や職員罹患のために稼働病床の縮小を余儀なくされ、一般診療をも脅かす状況となりました。一方で新型コロナ感染症は病病連携、病診連携が強化され、地域レベルでの面倒見の良い医療を目指せるようになってきました。

 

ライフワークバランスを重視した働き方改革は重要な施策ですが、働き手不足による不十分な医療提供から医療の質を低下させることがあってはなりません。人員確保、仕事の効率化と職種間の繋がりが欠かせませんが、今後とも職員の医療に対する目的意識が主軸でなくてはなりません。

 

新理事長は三瓶建二院長が兼任されます。現在よりもひとまわり若返った体制となり、積極的な改革が期待されますが、兼任となると仕事量は多く、また即断しなくてはならないことも多くなります。三瓶医師は、医療に真摯に立ち向かい処理能力の高い優秀な方ですので心配無用ですが、各職員との密なコミュニケーション、一致協力体制は欠かせませんので、よろしくお願いします。

 

今後、少子高齢化の波が一層強くなる2040年(16年先)に向けて、医療・介護連携による「治し、支える医療」が推進されます。また医療体制自身も大きく変化しますので、諸問題を解決しながら前向きな対応が必須です。私もシニアアドバイザーとして、最新医療を吸収しながら医療現場での勤務を継続していきますので、引き続きよろしくお願いします。

 

2024年3月吉日
高木啓吾