耳鼻咽喉科

突発性難聴について


突発性難聴について

突発性難聴はある日突然誘引もなく片方の耳の聞こえが悪くなる疾患です。原因としては内耳のウイルス感染や循環障害などと推定されていますがまだ明らかな原因は解明されていないのが現状です。睡眠不足や過労、心身のストレスなども関係があるといわれています。
鑑別疾患に低音障害型の感音性難聴をくり返す場合や眩暈発作をくり返すメニエール病、両側性に突然難聴が進行する両側性特発性感音難聴、鼻をかむ、くしゃみ、頭部打撲、飛行機の搭乗、登山などをきっかけにした難聴の外リンパ瘻、コンサート会場や爆発・爆風などの事故での大音響が原因の騒音性難聴などが考えられます。さらにMRIで聴神経腫瘍などの器質的疾患の除外も必要です。また未成年ではOAE、ABR等にて心因性難聴もしっかりと除外しなければなりません。


突発性難聴の治療について

突発性難聴治療は発症から治療開始までが、1日でも早ければ早いほど効果が高いといわれております。当科では軽度の難聴の方には主にステロイド治療を中心に行っております。中等度の難聴の方にはステロイド治療と高気圧酸素治療の2者併用療法を行っております。重度の難聴の方には2者併用療法にさらに鼓室内ステロイド療法を追加併用した3者併用療法を行っております。当科での治療成績は耳鼻咽喉科学会のなかでも権威のある日本耳鼻咽喉科学会会報にH26,27年と連続して原著論文として掲載されました。
当科での突発性難聴患者さんの入院数増加に伴い高気圧酸素治療装置も2016年7月からさらに1台追加となり2台目が稼働を開始し、今まで以上により多くの患者さんの治療にあたることができるようになりました。難聴や耳鳴等で突発性難聴がご心配の方はかかりつけの先生のご紹介状をご持参いただくか、紹介状がなくても直接当科に来院していただければ診察や治療を積極的に行ってまいりますのでご相談ください。

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突発性難聴の症例と実績

年度 患者さん(人)
平成27年度 346
平成28年度 532
平成29年度 530
平成30年度 554

突発性難聴治療に関する学会発表について

2019年
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耳鼻咽喉科部長・河野医師が2019年5月30日に開催される“46th Congress of the International Neurootological & Equilibriometric Society”=「第46回 国際平衡神経科学会総会」に国際シンポジストとして講演を行われることになりました。
講演テーマ:”Prognostic Factors for the Hearing Outcome in Patients with Profound Idiopathic Sudden Sensorineural Hearing Loss (ISSHL) receiving the Triple Combined Treatment(重度突発性難聴患者への三者併用治療における予後因子について)”
2018年
第119回 日本耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会
「突発性難聴136例(Grade 4:90dB以上)の治療成績について」
掲載:日本耳鼻咽喉科学会会報121巻4号
2017年
第118回 日本耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会
「3者併用療法(全身ステロイド+高気圧酸素+鼓室内ステロイド)による突発性難聴Grade 4の治療成績」
掲載:日本耳鼻咽喉科学会会報120巻4号
2016年
第117回 日本耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会
「3者併用療法(全身ステロイド+高気圧酸素+鼓室内ステロイド)による突発性難聴Grade 4の初回治療成績」
掲載:日本耳鼻咽喉科学会会報119巻4号
2015年
第116回 日本耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会
「突発性難聴Grade 1、2に対するステロイド内服治療の成績について」
掲載:日本耳鼻咽喉科学会会報118巻4号
第59回 日本聴覚医学会総会・学術講演会
「高度な突発性難聴(Grade4)に対する鼓室内ステロイド療法の周波数別治療効果について」
掲載:Audiology Japan57巻5号
第24回 日本耳科学会総会・学術講演会
「周波数別にみた高度な突発性難聴(Grade 4)に対する鼓室内ステロイド療法の治療効果について」
掲載:Otology Japan24巻4号
2014年
第115回 日本耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会
「高度な突発性難聴(70dB≦)に対する鼓室内ステロイド療法の治療効果について」
掲載:日本耳鼻咽喉科学会会報117巻4号
第48 回日本高気圧環境・潜水医学会学術総会
「高度な突発性難聴(Grade 3、4)に対する高気圧酸素療法の治療効果について」
掲載:日本高気圧環境・潜水医学会雑誌48巻4号
第23回 日本耳科学会総会・学術講演会
「高度突発性難聴に対する鼓室内ステロイド療法の治療効果について」
掲載:Otology Japan23巻4号
第58回 日本聴覚医学会総会・学術講演会
「高度な突発性難聴に対する全身ステロイド療法+高気圧酸素療法+鼓室内ステロイド療法の3者併用療法について」
掲載:Audiology Japan56巻5号
2013年
第114回 日本耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会
「突発性難聴(Grade 4)初回治療症例における鼓室内ステロイド療法の治療効果について」
掲載:日本耳鼻咽喉科学会会報 116巻4号
第22回 日本耳科学会総会・学術講演会
「突発性難聴難治症例に対する鼓室内ステロイド療法の治療効果について」
掲載:Otology Japan 22巻4号
第57回 日本聴覚医学会総会・学術講演会
「突発性難聴難治症例に対する全身ステロイド療法、高気圧酸素療法、鼓室内ステロイド療法を併用した治療成績について」
掲載:Audiology Japan 55巻5号
2012年
第113回 日本耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会
「治性突発性難聴に対する鼓室内・全身ステロイド、高気圧酸素療法の治療成績について(続編)」
掲載:日本耳鼻咽喉科学会会報 115巻4号
2011年
第112回 日本耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会
「突発性難聴難治例に対する高気圧酸素療法と鼓室内ステロイド投与を併用した治療成績」
掲載:日本耳鼻咽喉科学会会報 114巻4号

突発性難聴治療に関する論文発表について

原著「Grade 3,4 の突発性難聴に対する全身ステロイド療法・高気圧酸素療法・鼓室内ステロイド療法の3者併用療法の治療効果について」
[著者] 河野 敏朗, 松浦 省己, 湯田 恵子, 松島 明美, 石戸谷 淳一, 佐久間 康徳, 山下 ゆき子, 生駒 亮, 高橋 優宏, 折舘 伸彦
日本耳鼻咽喉科学会会報 118 巻 (2015) 7 号
原著「難治性突発性難聴に対する鼓室内ステロイド療法の有効性に関する検討」
[著者] 河野 敏朗, 松浦 省己, 石戸谷 淳一, 折舘 伸彦
日本耳鼻咽喉科学会会報 117 巻 (2014) 6 号

各種メディアへの掲載について

2017年8月1日 当院耳鼻咽喉科が『名医のいる病院』シリーズ保存版に掲載されました。
書籍表紙

突発性難聴の治療に関する当院の耳鼻咽喉科 河野医師の記事が『名医のいる病院』シリーズ完全保存版『データで探す病院の選び方2017~2018』(医療新聞社)に掲載されました。
掲載記事はこちらをご覧ください。

2017年1月11日 耳鼻咽喉科 河野医師がTBSラジオに出演しました
当院の耳鼻咽喉科 部長 河野敏朗先生がTBSラジオの情報番組に「難聴」をテーマに出演されました。
番組名:『明日も元気』 毎週 月~金
TBSラジオ(954KHz)15:45~15:55
SBSラジオ(1404KHz)16:00~16:10
CBCラジオ(1053KHz)14:30~14:40
放送日:2017年2月27日~3月3日
※ラジオ放送は既に終了しました

突発性難聴による入院について

突発性難聴において、入院治療が必要な中等症~重症の例
平均的な入院期間 概ね8日間
平均的な入院治療費
(3割負担、4人部屋の場合)
※約16万-17万円

※治療費が高額になるため、当院では高額療養費制度(限度額適用認定)のご案内を併せて行っております。


【医療機関の方へ】突発性難聴患者さんの当院へのご紹介について

事前にFAXにてお申込の上、受診される場合
患者さん情報(氏名ふりがな、生年月日、連絡先電話番号)と診療科名、希望医師名をご連絡いただきますと受診の事前受付をさせていただきます。受診希望日の前日17時までにご連絡下さい。
※外来受診事前申込書は下記Excelファイルをダウンロードしてご利用いただけます。
外来受診事前申込書(Excel:34KB)
事前にお申込無く、当日「紹介状」を持参し受診される場合
患者さんには「紹介状」をご持参いただき、保険証とともに総合受付にお出しくださるようお伝えください。
お急ぎの場合で、医師等に直接問い合わせを行いたい場合
患者支援センター 045-871-5225 (月-土 9:00-17:00)までお電話下さい。
必要に応じ、当院医師にお繋ぎさせていただきます。
※ただし医療機関の方からのご連絡に限ります