新年のあいさつ

人生100年時代に向けて

新年あけましておめでとうございます。いよいよ、東京オリンピック開催年となりました。

思い起こせば、1964年10月10日快晴の秋空にブルーインパルスによる五輪を自宅の窓から見て感動しました。当時、私は詰襟(つめえり)の制服をまとった高校生でした。1ドル360円の時代、戦後復興の日本はその前後で大きな変貌を遂げ、世界に羽ばたきました。この変貌は医療の分野にも影響を与えました。今年オリンピックを迎え社会は、そして医療はどのように変貌するでしょうか。2020年は新たな時代の基点として記憶に留まることでしょう。

今、医療・介護は多くの職種が患者さんを囲む「多職種連携」のもとで発展しており、皆さんの希望に沿ってお世話することが出来るようになってきました。人工頭脳(AI)も加わってきました。そして、人生100年時代に向けて、どのようにしたら幸せな人生を送れるのかを地域社会との繋がりを意識しながら検討しています。皆さんには、自らの人生をどのように過ごしたいかを頭脳明晰なうちにご家族と共有していただくことをお勧めします。

勿論、皆さんの日頃の健康意識が第一です。運動、気力の維持増進、そして社会とのコミュニケーションは欠かせません。西横浜国際総合病院はさまざまな情報を提供しながら、人間の尊厳を優先し地域に根差した医療を進めています。皆さんと一緒に解決していきましょう。

どうぞ忌憚のないご意見をお寄せください。

 

理事長 高木啓吾