泌尿器科


概要・診療体制

概要

高齢化社会に伴い排尿にお悩みの方が多くなった一方、現代社会のストレスにより若い方にも排尿の悩みは多いようです。泌尿器科疾患は増加傾向にあります。当科はこれらの疾患に対し幅広く診療を行い、必要な方には手術治療も行っております。

診療体制

常勤の兵地信彦部長、平澤輝一医師と非常勤の児島真一医師、3名の泌尿器科専門医が診療にあたります。排尿に対するお悩みの相談から、生活習慣改善指導、各種薬物治療、尿路結石症に対する日帰り手術(体外衝撃波結石破砕)、前立腺肥大症の内視鏡手術、尿失禁を防ぐ手術、前立腺がん・膀胱がん・腎臓がんに対する治療など幅広く対応しております。
尿路結石症に対する日帰り手術(体外衝撃波結石破砕)は電話予約が可能な体制となっております。

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主な治療・症例紹介

尿路結石症に対する体外衝撃波結石破砕術

尿路結石症は、メタボリックシンドロームとの密接な関係から成人男性の10人にひとりが経験するまでに増加し、飽食ニッポンを代表する疾病となりました。疝痛発作による身体的苦痛ばかりか突然の欠勤・救急車要請等の社会的損失も多大なものと推測されます。
当科では患者さんの社会的・経済的負担を軽減するため、疝痛発作が起こってから可能なかぎり早期に治療を行うこと、さらに外来で治療を行うことを基本方針としています。
2021年3月より新たにドルニエ社DeltaⅡ(右写真)を導入いたしました。ドルニエDelta IIは、世界トップシェアを誇る体外衝撃波結石破砕装置です。ESWLに必要な破砕力・操作性・安全性が格段に向上しました。

体外衝撃波結石破砕治療(ESWL)のご案内

ドルニエ社 DeltaⅡ

ドルニエ社 DeltaⅡ

オシッコの悩み
頻尿・尿失禁・排尿困難など下部尿路症状(LUTS)は、男女を問わず高齢者の約半数が抱える悩みです。薬剤の効果が不十分な症例に対して、積極的に手術療法を行います。
男性の前立腺肥大症に対しては経尿道的手術(TUR-P)、女性の尿失禁に対してはボツリヌス療法(外来治療)をお勧めします。経尿道手術にオリンパス社TURisシステム(右図)を導入し、より低侵襲で安全な手術が可能となりました。
オリンパス社TURisシステム

オリンパス社TURisシステム

PSA(前立腺特異抗原)値が高い
腫瘍マーカーPSAが高い方には、2次検査として前立腺生検、MRI検査を実施して早期前立腺がんの発見を行います。
また、進行がんの患者さんは地域の先生方と連携して外来で内分泌療法を行ってまいります。
血尿
膀胱がんの早期発見のため、膀胱内視鏡検査を行います。従来は”痛い”検査でしたが、軟性鏡の導入(右図)で患者さんの負担が軽減されました。さらに電子スコープを導入し、より精度の高い診断と治療を目指します。
軟性鏡
軟性鏡
その他
性感染症・包茎や陰嚢内疾患への小手術・ED治療等も幅広く対応させていただきます。
なお、不妊治療に関しては婦人科医との連携が困難のため他の専門病院への受診をお願いします。

スタッフ紹介

兵地 信彦

兵地 信彦(ひょうち のぶひこ)泌尿器科部長

出身校
東京医科歯科大学(1990年卒)
専門
尿路悪性腫瘍、尿路結石症、前立腺肥大症
資格
日本泌尿器学会 認定専門医

平澤 輝一(ひらさわ てるかず)

出身校
東北大学(2007年卒)
専門
泌尿器科全般
資格
日本泌尿器科学会 泌尿器科専門医